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モノづくりレポート:ファンと一緒にグッズを作ってみた!(前編)【北海道日本ハムファイターズ】

こんにちは。MonoLabo編集長です。

今回は、なんと北海道日本ハムファイターズ様の物販品企画として、「ファンと一緒にグッズをつくってみた!」という事例をレポートします!

 

■応援グッズの企画ってどうやってるの?

ファイターズは、皆様ご存知の北海道札幌に本拠地を構えるプロ野球球団。球団さんはチーム運営応援文化にまつわる事業地域に根差した活動などを行っています。
チームの勝利をめざして、野球を通したライフスタイルの楽しさを追求して、そんな中に「応援グッズ」があるのです!

みなさんも、スポーツ観戦のときに「応援グッズ」を身に着けたことがあるでしょうか。
たとえばユニフォームを着れば観戦の気分も盛り上がるし、球場をチームカラーに染めることでチームを後押しするパワーを送れますよね。
応援スティックやフラッグは、ピンチのとき得点の喜びに連動できます。
もし推しの選手がいたら、日常でも眺めていられるようなグッズにときめいたり癒されたり元気をもらえます。

そうやって試合や日常を「楽しめる」グッズを、企画したい!
球団のグッズ企画担当者は、どんな企画がよいか日々悩んでいるのです。

そう、悩んでいるのです!!

 

たとえば…

トレンドにあったおしゃれなデザイン、斬新かつ魅力的なテーマ、見たことのない新しいアイテム、人気ブランドとのコラボ…を、価格やスケジュールの実現性を判断しながら、最適解をめざせ…!

さらに影響するのはコロナ禍での販売機会の激減、開幕延期・未定、と思えば制限ありの開幕決定、タイミングも数も読めない!なんてこった!


グッズづくりはリスクなのか!?救世主なのか!?いまみんなが求めているものは何!?

 

などなどと…悩んでいるのです!!(3回目)

そんな中で、球団の企画担当者さんはひらめきました。「ファンベース思考」でグッズ開発ができないか?と。

「ファンベース思考」とは、球団を愛してくれているファンの想いを元に、一緒に生み出していく「共創」の考え方です。
球団がグッズを企画して販売するという順序を逆転させ、提供する先のファンの持つ想いを起点に企画をしようというもの。
そう、発想の転換です。

それを実現させるために、ご相談を受けた私たちは「ファンとのグッズ開発」を一緒に企画運営を行うことになったのです。

■ファンを呼ぼう!話を聞こう!

私たちは、とにかくファンの話を聞くことから始まる!と、「座談会」を開催しグッズ開発を行うことにしました!

まずはどんなファンに話をきいてみようか、というカテゴリーから検討し、「観戦スタイルとして、一眼レフカメラなどで写真をとっているコアなファン」のみなさんにお話を聞いてみることにしました。
ファンクラブを通して呼びかけを行い、応募してくれた方から参加者のみなさまを選定。(ご応募いただいたみなさま全員にご参加いただきたい気持ちはヤマヤマでしたが…!)

集まっていただいた5名のみなさまと共に「グッズ制作委員会」として、計3回の座談会を通して、お話を聞きグッズを開発していくことになります。

■ファンの言葉には真実がある!

集まっていただいたみなさまに、いろいろと聞いてみました!

-まずは普段どんな観戦をされていますか?
「1塁側からベンチを撮影してます」
初任給でカメラを買いました!」
「スマホじゃ物足りなくなって、どんどんいいカメラに」
母とカメラを共有しながら撮影!」
1試合で1,000枚くらいとることも」
InstagramにUPして、そこにコミュニティがあったりします」
「自分の撮影した写真が、選手本人の投稿にしてもらったことも!」

と、熱気のあるお話を聞いていると写真を撮るっていう観戦スタイル、やはりとても楽しそう!
そして、出るわ出るわのリアルなご意見に、学びが多すぎてパンクするかと思いました。

ーグッズについて、思うところってありますか?
選手の顔が大きくある方がいいです」
Tシャツは顔全面よりも、シルエットの方がいい!着やすさはやっぱり大事」
「実は、使いまわしの画像が多いと感じます」
ベンチの写真(笑顔)もほしい!」
固定選手のグッズが多いかな」
コーチファンも多いし、ファームで頑張ってる選手も需要ありそう」
「一度に出るグッズの頻度が多くて、手を伸ばしづらいことも・・」
他球団のグッズもチェックしています」
普段使いの商品はデザインにこだわりたい
アクスタは欲しい!球場にもってきて写真を撮るのが流行ってます!」
マスクケースハンドジェルケースなど、コロナ禍グッズは登場してもいいな」
パペットは口が開いている方がいい!」

みなさん、よく見ています…お求めやすさ買いたくなる要素も、大事ですね!
写真へのご要望もさすがのご指摘です!

ー普段使っているグッズがあれば見せてください!

お気に入りのグッズは昔のものでもずっと持ってます」
「ユニフォームも好みにアレンジ!」


「こういうふうに、タオルを2つつなげてます」

ちょっと待って、そのカスタムは素晴らしすぎる…

さらに
「使い方がわからなかった(笑)、フェイス型のタオルは、タオルにくっつけました!」

天才ですね!タオルonタオルで見事なオリジナルグッズになっています。

 

こんなかたちで、初回の座談会では、たくさんのお話を聞かせていただきました。
正直に言うと想像を上回るほどの収穫です!

そこで私たちは知りました。
グッズはファンによって生かされていることを!

そして確信を得ました。
みなさんと作るグッズはきっと素敵なものが開発できると!

こうして、企画は走りだしたのです!

 

(後編へつづく!)

※本記事は、株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント様の受託業務のもと、参加者様にも取材許可を得て執筆しております。
Writing by Hieda
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