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#6_日常のわくわくをつくる、文房具の伝道師!

和気文具実店舗

えっ、そんな使い方、思いつかなかった!使い方の工夫を知れば、いま持っている文房具が輝きだす!
そんな「わたしにもできそう!」な活用方法を、写真や動画で発信する、インスタグラムフォロワー15万人越えの和気文具さんのSNSが気になる!
ということで、その魅力発信の秘密について、お話を伺いました。

【プロフィール】

今田里美(Imada Satomi)

大阪 野田にある1926年創業の老舗文房具店『和気文具』のアートディレクター。インスタグラム、ウェブマガジンを担当。
書くことの楽しさや手帳・ダイアリーの活用法など様々な情報を発信している。
和気文具では『JOIN US STATIONERY HOLIC』をコンセプトに文房具が中毒になるぐらい好きになってほしい想いを製品・サービスに込めて、主にインターネット通販で日本中の文具ファンへお届けしています。

【和気文具公式サイト】https://www.wakibungu.com/
【和気文具公式Instagram】@wakibungu
https://www.instagram.com/wakibungu/

 

今回は初の試みで、大阪の今田さんとこちらの東京オフィスをZoomで繋ぎ、オンラインインタビューさせていただきました!

 

わたしもそのペンもふせんも持ってるのに、あれ?ちょっと待って!すごくおしゃれすぎる!

 

ー私が和気文具さんを知ったきっかけは、「ノベルティとしてテッパンアイテムの『ふせん』で新商品を開発してみよう」と検討したとき。「穴あきふせんってどう!?」とひらめき、こんなのってあるかな、と画像検索をしたところ・・・

もうやっている人がいる~~!
そしておしゃれすぎる~~!
というものでした!(そのとき私は、穴をあけてそこにペンを立てる、などを考えてました!)


今田さん、発信されている記事は、いつもどうやって書かれているのですか?

▼和気文具WEB MAGAZINE『自作の穴あき付箋は後で剥がしたい予定に便利だった』
https://www.wakibungu.com/wct/anaakihusen/

 

月と金曜更新なので、その日の朝にネタを出してその日のうちに記事UPまで行います。
小ネタでもいいから出す、という意識をしています。投稿の出来栄えに満足いかないこともありますが、その中で学ぶことも多いです。「引き」があるとかないとかも、たくさんやらなくてはわからないものですね。

当日朝ですか!?それはすごいですね。
ストックネタではなく、かなりホットな情報を見せていただいているのですね!
日頃、企画やアイディアを書き溜めるようなことはされますか?

例えばで話すとわかりやすいと思いますが、たとえばこの記事のネタ。

▼和気文具WEB MAGAZINE『シールでパカッとこんにちは』
https://www.wakibungu.com/wct/pakakon/

 

某アニメのオープニングの、パカッていうのを、 ネタ帳に書き留めておいたものです。この時は何かに使えるまでは考えていなくて、手帳の見開きページに書いてあります。
芸人さんみたいに専用のネタ帳があってたくさんバーッて書いてあるわけじゃないんですけど。

ー自分にとってアクセスのしやすい、普段使いの紙の手帳ですね!

ネタの中から、今紹介したい文房具の活用と結びつくものを探しますが、直接はなかなか結び付かず該当がないことも多いです。
使い方や良さを伝える方法って難しいです。その文房具をつかったらどうなるか、ベネフィットが大切。それを使って「自分はどうなるか」の部分を伝えるのが大切だと考えています。

モノの機能だけじゃなくて、その先の「体験」や「与えてくれるコト」の部分ですね。
 

大事にしていることは『私にもできそう感』


ー文房具の魅力を発信されているわけですが、今田さんにとっての文房具とは?

文房具は、思考を手助けするツールだと思っています。自分を楽しませてくれるもの。自分が楽しむもの。文房具は気軽に気分転換ができます。
例えば、普段黒インクなら青インクのボールペンに変えるだけで何だかいつもと違う新鮮な気持ちになれます。
服を着替えるように手帳(手帳カバーでも)やペンも気軽にチェンジしたりファッション感覚で嗜むのも素敵だと思います。
実は、根っからの文房具好きというわけではなくて、文房具やさんに入る前は文房具にそこまで興味はなかったんです。

ーてっきり、文房具フリークの方かと思っていました!お仕事をきっかけとして、文房具について知り、魅力を発信されているんですね。

SNSでの発信を通して、みんな知らないんだ、という気づきがあり、それをいかに知ってもらうか、が大事なのかなと思っています。
たとえば、メーカーサイトには「にじまない」って書いてあるけど何に対してにじまないかは書いていない。実際は紙にはにじまないけど、水にはにじむこととかよくあるんです。

機能の翻訳が必要というか、使い手にとっての表現の変換が必要なときもありますよね。
私たちもノベルティの企画提案という仕事をする上で、メーカーさんからさまざまな製品特徴や機能の紹介を受けます。それらの情報を元にして、マッチする案件に提案をするのですが、販促としてのキーワードをひっかけたり、ターゲットのシーンに合わせたりします。文房具に限らずでもあるのですが、優れた商品開発でも、その特徴が使い手に伝わっていないことって多いですよね。

商品の良さを伝えるのって難しいですよね。「わたしにもできそうか」っていうところがないと難しくって。手に取ってみているお客さんがいて、使い方がわからないからと置いてしまうこともある。1つの文房具でもその良さを100引き出したい!と思います。

ーやはりそこに、伝える媒体になる人がいるって大事ですね。そして、和気文具さんのSNSの特徴でもある、「手書き文字」もおしゃれで魅力的です!

そもそも、インスタグラムは社長がやってみたら?という発案がきっかけです。
単におしゃれな写真ってネタが尽きてしまいますが、書けば作れるので。もともと手書きで書くのは好きだったんです。

ー私も「手書き文字」が好きです!

手書き文字を見て、そこから興味をひかれて、新しい何かに出会うというパターンもあります。自分の好みの字を見ると、保存したりして、真似してみたりします。
身の回りにあるものからインスピレーションを受けることが多いです。
対象は何でもよくて、例えばスーパーのチラシでも。カラフルに、一文字ずつ違う色でデザインされた文字があれば、それをペンで実際に書いてみる。
など、小さな部分に小さい着目することからどんどん広がっていくことはよくあります。

ー普段の生活から情報を得ているのですね。土日も仕事のことを考えるタイプですか?

そうですね。興味と仕事のインプットとを切り分けてはいないですね。

ーほかにマイブームや趣味ってありますか?

趣味はなにかと作る事が好きです。  ミシンとかDIYとか。でも上手くは無いですよ。
毎日何か作るというわけではありませんが、急に火がつくという感じですね。

ーとっても共感です!

あと、気になっているのが【バレットジャーナル】
ニューヨーク在住のライダーキャロルさんが考案した箇条書きのノート術です。タスク管理や目標達成、思考の整理に役立ちます。
一部では盛り上がってますが、ビジュアル面が先行し『素人にはあんなの書けない』と、難易度が高く思われがち
一般的にはまだまだ浸透しておらず、結局のところ説明がわかりにくいんだと思います。
素敵なノート術なのですが、もどかしいところです。

ーノート術、今田さんのど真ん中の情報ですね!わたしもバレットジャーナル気になってきました!

 

ノベルティとして出会うモノの魅力!


ーちなみに、ノベルティにおいて文房具ってとても王道アイテムでもあるのですが、ノベルティを最近手にしましたか?

ボールペンやふせんは一般的なデザインですとすでにたくさん持ってますし感動は薄いのですが、たまにアンケートに答えてくださいという郵送物にボールペン付きのものがあります。
アンケートを書こうという気持ちになりますね。

ーやはりシーンに合っているって大事ですね!
 他に今田さんにとって印象的なノベルティってありますか?

主人がどこかからかもらってきた『ペン型のドライバーセット』がお気に入りです。
一度無くしてしまい、どうしても使いたくて同じものを買った事があります。
理由はとっても便利だから。『防災グッズ(防寒アルミシート)』をいただいたときも嬉しかったですね。
こういうのがあるんだ~と感心したので似たようなものを家族分買ったことがあります。

ー活用されて、さらに購入までしていただくなんて!ノベルティ冥利に尽きます!
そうやって、普段の生活では知らなかったモノが、販促ツールとして使われることをきっかけに出会えたり活用してもらえてっていう連鎖、とてもうれしいです。
例えば、ノベルティとしての和気文具さんとのコラボレーションアイテムを開発して、それをきっかけに文房具の魅力を感じてもらえたりするような世界の広がりがあるといいな、なんて想像しちゃいます。

コラボ商品開発やPRのご協力など、新しい取組ができたらいいですね。
今後は、自社の案件としての企画も新しいチャレンジを検討しています。さらに個人的には動画に興味があります。

ー動画の一目瞭然さは、「伝える」ためにはもってこいですね。和気文具さんの手にかかるとどんなことが起こるか、とっても楽しみです!

 


 

ーインタビューを終えてー

文房具で気分を変えられるーこれは本当に身近にある素敵なきっかけ
その工夫のヒントを教えてくれる和気文具さんの発信の秘密は、今田さんの「これいいな」と感じる気づきセンサーの賜物でした。

たくさんのアイディアをSNSからおすそわけいただき、持っていたペンがこんな使い方ができるなんて!とウキウキし、わたしにもできる!と思ってそっとノートに試してみる・・
そしてうまいこと書けた自分にまたホクホクするのです。

この楽しさを、ノベルティを通して新たな出会いに繋げられるかもしれない!というわくわくな妄想をせずにはいられない対談でした!


Writing by Hieda

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