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#5_日常に寄り添う洗練デザインの『波佐見焼』

 

日本のホンモノについて語る、第5弾として、波佐見焼についてせまります。

焼き物については以前有田焼を語ったことがあるのですが、波佐見焼は同じルーツを持つ焼き物のひとつ。
近年とくに「おしゃれ!」と注目を浴びている、日常に寄り添う洗練デザインの焼き物なのです!

この歴史と伝統+洗練デザインの魅力を紐解いていきましょう!

■波佐見焼のオシャレイメージ!

ポップなカラーモダンな形状・デザインで親しまれている波佐見焼
その人気のワケは、今の暮らしにあっているから!この秘密のひとつは若手デザイナーによるデザイン性の高い商品の登場があり、
そしてもうひとつは、機能性が追求されている点にあります。ユニバーサルデザイン収納のしやすさ小家族対応のサイズ感など使い手に寄り添う焼き物なのです。

歴史をさかのぼってみると、産地として400年の以上前から焼き物の技術が継承され、世界へ輸出する大量生産への発展、江戸時代に日常食器「くらわんか碗※」として大ブームに。
この変化を経てひとびとの日常に寄り添い、いまも暮らしに合わせて変化を続けているのです。

※くらわんか=「食べないか」の方言と言われています

【生産地にインタビューコーナー!】

ここで、波佐見焼振興会の山下様にインタビューさせていただきました!

ー波佐見という地名を焼き物を通して知っている方も多いと思いますが、どのような町ですか?

波佐見はまさに焼き物の町で、主産業である焼き物によって町全体がつながっています。一般的に、みなさんがイメージするのは職人さんがろくろを回して作る、という制作風景だと思いますが、波佐見では大量生産の技術が発展した歴史があり、ろくろではなく「型」を用い、手作業の絵付けだけではなく「ハンコ・転写の印刷」で同じ柄の焼き物を沢山制作します。成形や絵付けなど焼き物作りの各工程をそれぞれのプロフェッショナルが行う「分業制」という形になり、町全体で焼き物を作っています。こうしたプロフェッショナルの連携による焼き物づくりには、人と人がつながってる必要があり、お互いのことがわかっていてコミュニケーションができる状態になるのです。これが人同士のつながりや仲の良さとして、町の特徴の根元にもなっていますね。

 

 

ー特徴的なモノづくりのルーツから、町の文化にもつながっているのですね!

「変化する」ということも波佐見焼の特徴です。いくつかのきっかけがそれぞれ連動する形で、結果として「ノウハウがたまる・デザイン性が底上げされる・クオリティが上がる」という循環になっています。
その背景のひとつとして、10数年くらい前から世代交代により「感覚が若くなったこと」があります。今の社長たちは60~65%が30~40代なんです。この若さで、いろいろな大手の会社のOEM(製造受託)のオファーを受け、ブランドのデザイナーが起用された商品化などの感度の高いものの製造し、新しい経験として吸収ができるのです。
そういう意味で、波佐見焼はこれという固定のモノはないのですが、柔軟性があって、人と近い焼き物なんです。

ー波佐見焼の「人間っぽさ」、おもしろいです!

モノづくりではやはり「人」の部分が大きいですよね。もちろん工程では機械化もされていますが、手仕事の分野も多いです。人によって育つ面白さもあり、そして人が不足しているという課題もあります。興味をもっていただくには、やはり現地で見て触れてもらうこと、直接の体験が一番ですね。人が増えることによってまたいいモノが作れるので、従事者を増やす取り組みの一つとして観光協会や行政との連携も力を入れています。

ーこれから変化しそうな注目ポイントはありますか?

例えば型に使ってる素材は石膏なのですが、これは棄てにくい素材なんです。これを棄てるのではなくどうにかできるか?と考えて、地元の農業の土壌改良剤としての活用にトライしています。実際にそこで育てた米粉からできたクッキーの販売につながっていたりします。また、「食器」としての使われ方を見つめなおすと、買い替えや廃棄のことも環境負荷の低減や循環について考えていきたいです。
SDGsのトレンドもありますが、そもそもやらんといかん、ところですね。

ー今後の変化も楽しみです!ありがとうございました!

 

■波佐見焼はこうして作られる!

たくさんの工程を経てじっくり丁寧につくられる伝統の製法!
製造工程を見せていただきました。

 

ちなみに釉薬にくぐらせる様子。スッと持ち上げられてザバーっといき、ひっくり返したのちに整然と着地します。

 

そして印刷工程の様子。この「パット印刷」という方法では、シリコンゴムがタプンと版のインクを吸着し、お皿にタプンと転写します。これは・・無限に見れそうです・・!

製作過程の一部をTikTok動画でもご紹介!
こちらもぜひご確認ください♪

 

■デザインでさらに魅力を増す波佐見焼!

波佐見焼はさまざまなデザイナー・クリエイターとコラボした商品化でも採用されています。波佐見焼×アートの調和はとても魅力的!その生産技術と柔軟さが成す賜物です。

絵付け・プリントのアートの魅力はもちろんですが、デザイン性はそれだけでなく、釉薬の色味形状も豊か!見た目や使い勝手がしっくりくる生活に取り入れたくなる食器に出会えます!(断言)

 

■まとめ 

デザインの掛け合わせによってさらなる魅力が増す波佐見焼。手に取りたくなる逸品です。

そしてライフスタイルに合わせて変化する波佐見焼の魅力は、いまにぴったりであることにとどまりません。
私たちの生活に寄り添ってどんどん変化していくと思うとワクワクしますね。

伝統と新しさとを兼ね備えた波佐見焼の進化を、これからも楽しみにしていきたいと思います!

▼取材協力

波佐見焼振興会 様 
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2255-2
hasamiyaki.com/

聖栄陶器有限会社 様 
長崎県東彼杵郡川棚町下組郷2016-1
http://shoeitoki.com/


▼『波佐見焼』基本情報

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【生産地】
長崎県東彼杵郡波佐見町

【商品特徴】
・日常に寄り添う洗練デザイン
・伝統工芸品としての歴史・ストーリー
・伝統工芸品としての高い品質

【コミュニケーションのキーワード】
・日常、ライフスタイル、スタンダード、モダン
・デザイン、おしゃれ、洗練
・歴史、伝統

【採用事例】
物販品
成約記念、周年記念品、インセンティブ、などのギフト
海外向け記念品
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Writing by Hieda
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