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#4_重厚感抜群の『南部鉄器』

 

日本のホンモノについて語る、第4弾として、南部鉄器についてせまります。

記念品として頻発するアイテムではなく・・・むしろ、初めてのお取組みとなる南部鉄器!
制作現場にせまり、伝統工芸品であるその魅力特徴的なあの重厚感の秘密にせまります。

 

そして、今回物販品としてご採用いただいた企業担当者様に特別インタビュを行い、
商品企画のポイントこだわりをお伺いしてみました!

 

■南部鉄器の重厚感のひみつ 

みなさんお気づきのとおり、 触らずとも 重 厚 感 な、見た目。
「目で見て重たい!」(持ってないのに!)と直感がはたらく、あの重厚感は、なぜ?
黒いから?厚みを感じるから?どっしりした質量を感じる南部鉄器の製造手法から紐解きます。

 

モノづくりに携わってきた我々からしても、

「つくり方が想像できない」という職人技アイテムです。

 

画像と一緒にご説明してみたいと思います。

まずは「成型」という工程の概念を覆すのが、砂の型。

硬いものをつくるための、型が、砂

 

そして、そこに鉄を流す。

硬いはずの鉄が!流されるという状態とは!

その温度、なんと1400℃。想像を超えるものすごい高温です。

 

と、出だしのインパクトがすさまじい。

 

成型ができあがり、この型の外し方。

たたきわる!

砂でできていた意味に、ものすごく納得感があります。

 

このあとの工程では、磨く

金属に似合った、仕上げに向かっていく工程です。

 

そして、焼き付け

サビに強い酸化被膜を覆わせます。

溶ける温度ギリギリ、で鉄が赤くなっています。

 

 

最後の仕上げは、拭き取りです。

程よい艶と色の深みが生み出されます。

 

こうして、完成!

見ているだけで、ぐっとこちらも力が入るような作り方でした。

製作過程を動画でもまとめてみました!
こちらもぜひご確認ください♪

【製造工場にインタビューコーナー!】

ー鉄を焼く工程のインパクトがすごい!と感じたのですが、焼き付けする時間はどのくらいですか?

鉄の溶解工程(通称:フキ)は一連作業と合わせて約1日
鉄瓶の焼き入れ工程(通称:釜焼き)は一連作業と合わせて約半日かかります。

ー鉄を扱う上での、注意を払うポイントは?どういう状況が品質の良し悪しを決めるのでしょうか?

砂型造形時において、砂の細かさ・水分の量
フキ時において、湯(鉄の溶解液)の温度
研磨時において、バリ取り研磨後のなめらかな仕上がり
着色時において、名入れ(ロゴマーク)の明瞭さ、均一的な表面(鋳肌)のなめらかさがポイントになります。

ーモノづくりにおいて、大事にしていることを教えてください。

守破離の精神を基とし、
「鉄の持つ素材の原点を表現」
「空間に程よい緊張感を与える」
「日本古来から伝わる、美・素・質を再構築した意匠」を、岩手南部鉄器の伝統を守りながら、この三つを兼備した作品を目指しています。

ーありがとうございました!

 

■南部鉄器の採用のひみつ

この重厚感が与えてくれる、ホンモノ感、かっこよさ、機能性
工芸品としての魅力は、歴史や伝統を感じとれること、そしてたたずまいやデザインに現れています。
そして実用性としての魅力は、 長く使えるという品質の高さと、おいしくなる(熱の伝わり、保温性、鉄分、味がまろやかにする)という機能

この魅力いっぱいのアイテムが、今回「物販品」企画にてオリジナル灰皿としてご採用されることに!
実際にご採用いただいたご担当者さまに特別にインタビューしちゃいました!

 

【採用担当者にインタビューコーナー!】

 ー商品選定のきっかけ、背景について教えてください。

今回は対象となる商品ブランドに付随する物販品開発として企画しました。対象商品の「こだわり、力強さ、重厚感」という特徴を表すために、「和」「伝統」をテーマにアイテムを探しており、南部鉄器という工芸品の外観上の特徴やバックストーリーに親和性を感じて採用しました。

ーサンプル・現物を見ての感想はいかがでしたか?

この重たさは、まさに高級感だなと感じました!また、表面の質感も狙ったイメージ通りとなっています。
漆黒の見た目直線的な造形は、まさに商品ブランドを体現したものになりました。

ー販売開始されて、反響などはありましたか? 

決して安いものではない単価の高めなアイテムなのですが、順調な滑り出しでご購入いただいている状況です。

社内のリアクションとしても、仕上がりが丁寧でブランドの世界観とフィットしている点が好評で、アウトプットとしていいものになったと感じています。

商品ブランドと相性がいいモノを、今後も販売品企画として検討していきたいです。

ーありがとうございました!

 

■まとめ 

伝統工芸品の製造工程のおもしろさは、ダイナミックかつ繊細な技法にありました。

機械や大量生産に代替えされない、素材と向き合う作り方。モノづくりは先人たちの知恵や歴史の上にあると改めて感じます。

こだわって生み出されたモノは、洗練された機能美しさを兼ね備えています。

それを使用することで、生活を豊かにしたり便利にすることはもちろんですが、「作り方」という背景を少し知るだけでも、モノの魅力の実感が高まります。そのストーリーごと味わうのも楽しみのひとつではないしょうか!

 

▼取材協力

空間鋳造 様 
岩手県奥州市水沢区羽田町字堀ノ内 33 0197-23-5100

日本たばこ産業株式会社 様
https://www.jti.co.jp/
★商品購入はこちらから

*商品のご購入には、日本たばこ産業(株)が満20歳以上の喫煙者へ発行する「JT ID」へのご登録が必要です。

 

▼『南部鉄器』基本情報
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【生産地】
岩手県(旧南部藩の城下町だった盛岡市、奥州市水沢が主な産地)

【商品特徴】
・伝統工芸品としてのデザイン性の高さ
・実用性=長く使える・高い品質
・機能性=おいしくなる(熱の伝わり、保温性、鉄分、味がまろやかにする)

【コミュニケーションのキーワード】
・歴史、伝統
・こだわり
・硬質、黒

【採用事例】
成約記念、周年記念品、インセンティブ、などのギフト
海外向け記念品
こだわりのキャラクターグッズ、物販品
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Writing by Hieda

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