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今だから出来ることがある。コロナウイルスに負けじと頑張る取り組みに注目!

こんにちは!BuzzMono研究員の今泉です。

依然として続くコロナウイルスの影響、長引く外出自粛に気が滅入ってしまいがちな今日この頃です。しかしこんな時こそ、前向きな気持ちで今できることを考えていきたいもの。というわけで今回はコロナウイルスに負けずに立ち向かう世の中の動きをご紹介します!

 

足袋屋に畳屋も。マスク不足に貢献

国内のマスク不足が続く中、シャープがマスクの製造を開始するなど全くマスクに関係のない分野の企業もマスクの製造や販売に動き出しています。この動きは大企業だけでなく中小企業にも広がっており、様々なメーカーがマスクを作り始めています。さすがはものづくり大国、日本。いくつか見ていきましょう。

まずは長野県のニット工場が作ったマスク。本当に着け心地が良さそうで一度試してみたくなります。

次に徳島県の足袋屋さんが作ったマスク。最近陸王を読んだのでなんだか胸が熱くなりますね…

さらには京都の畳店が考案した畳マスク。作り方をYouTubeで公開し、全国の畳店に無償配布を呼び掛けています。

 

 

畳マスクのように作り方を公開する動きは企業に限らず全世界の様々な団体やクリエイターなどの個人も行っています。個人的にいいな!と思ったのがポーランドのアートスクールが発信しているキッチンペーパーを使ったマスクの折り方。けっこう大変ですが手作りとは思えないクオリティでいざという時には役に立ちそうです。

Origami mask

Jednorazowa maseczka ochronna. Do wyrzucenia po każdym użyciu.Projekt – dr hab. Anna Myczkowska-SzczerskaPamiętajmy, takie maseczki są ochroną doraźną! Zapobiegają dotykaniu twarzy i ograniczają transmisję kropelek. 😷😊Oprawa filmu Dawid Kozlowski

Wydział Form Przemysłowych ASP w Krakowieさんの投稿 2020年4月5日日曜日

 

マスクではないですが、日本のデザイナー太刀川英輔さんが考案したクリアファイルで作るフェイスシールドも簡単にできて防御力高めです。クリアファイルって大体デザインが気に入って購入するので、無地のものは自宅にはなかなかないというのはありますが…

こうして自分たちが今できることを率先して実践する姿をみていると、なんだか勇気が湧いてきますね。

 

140年の時を経て令和でバズるアマビエ様

コロナウイルスに関する話題で最も流行を予測できなかったもの、それは「アマビエ」ではないでしょうか。

アマビエは江戸時代の文献に記された妖怪で「私は海中に住むアマビエと申すもの。今年から6年間は諸国で豊作が続くが、病も流行する。早々に私の姿を写して人々に見せよ」と告げて海に消えていったと伝えられています。下記のツイートがバズったことがきっかけでSNS上で大流行しています。

多くの漫画家やイラストレーターによって描かれるのはもちろん、それ以外にも様々なモノとなり140年の時を経て令和の世に姿を現しています。

南部鉄器に西陣織、切り絵に和菓子、ティーバッグ…もはや何でもありの様相を呈していますが、急に人気になって一番驚いているのはアマビエ自身ではないでしょうか。ついには本まで発売されるようです。

アマビエを使った作品を発信している方々はみんなを楽しませたい!という気持ちで発信している人ばかりなので投稿を見ているとほっこりと楽しい気持ちになりますね。ありがとうアマビエ!

 

今がアイデアの絞りどころ!コロナから生まれた広告事例

最後は、モノに限らずコロナウイルスで制約が多い状況の中でも上手に発信を行っている広告事例をご紹介します。

まずはこれまでも青春をテーマに優れたクリエイティブを数多く作ってきたポカリスエットのCM。学校が休校となり直接会えない状況を自撮りの演出で巧みに乗り切っていて、まさにピンチをチャンスに変えた事例です。

メイキング含めた完全版の動画はこちら。感動的なのでぜひ見てみてください。

 

次は100%天然素材の除菌抗菌液『クリアンスEX』の販売を行うクリア電子が立ち上げたプロジェクト『#SafeHandFish』

イベントの中止などで大量に余ってしまったお弁当用の醤油さしに除菌液を詰めてデリバリー・テイクアウト業態の飲食店へ無償で提供。この取り組み自体は無償の提供ですが、「クリアンスEX」という商品名の認知拡大につながるPR施策になっています。

 

外出自粛で街に人がいない状況のため打撃を受けているOOH広告ですが、その流れを上手く利用したのが渋谷109に掲示されたアイドリッシュセブンのこの広告。あえて「#HomeTimeTogether」という文字だけを載せることで話題になっています。

広告効果を狙ったものではなく真摯に「お家にいようね」と訴えているのだとは思いますが、こうやってSNSで話題となりイメージアップにつながるのも今の時代ならではの現象です。まさにバズモノ!

 

最後は、広告ではありませんが、台湾の複数の企業が参加した心温まる取り組みをご紹介。

台湾ではIT技術を駆使して国民がマスクを入手できるシステムが整っていますが、国から配給されるマスクの色はランダムで、青や緑やオレンジ、ピンク、ヒョウ柄などが混ざっているそうです。そんななか、男の子がピンクのマスクをつけて学校に行ったらからかわれたという話が新型コロナウイルス政府対策本部の耳に入り、閣僚や国会議員が自らピンクのマスクをつけはじめ、企業がロゴをピンクに変えたりするという素敵な動きが広がっています。

日本でもおなじみの企業ロゴがピンクに染まっていますね。

 

台湾はデジタル担当大臣がトランスジェンダーだったりとLGBTに対する取り組みに先進的な土壌があり、だからこそ国中にこのような活動が広まったのでしょう。ギスギスした話題も多い中でこのような取り組みを目にするとそれだけ嬉しい気持ちになります。

 

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というわけで様々な企業やクリエイターの取り組みを紹介してきました。まだまだ出来ることはたくさんありますね。

先日、絵本作家の五味太郎さんが寄せたコラムが話題になっていました。これを読むと今こそ「考えなくちゃいけない」と強く感じます。

先行きが見えず不安になることもありますが、世間で頑張るみんなからエールをもらいつつ、前向きに乗り切っていきましょう!

それではまた来月!

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