今だから出来ることがある。コロナウイルスに負けじと頑張る取り組みに注目!
こんにちは!BuzzMono研究員の今泉です。
依然として続くコロナウイルスの影響、長引く外出自粛に気が滅入ってしまいがちな今日この頃です。しかしこんな時こそ、前向きな気持ちで今できることを考えていきたいもの。というわけで今回はコロナウイルスに負けずに立ち向かう世の中の動きをご紹介します!
足袋屋に畳屋も。マスク不足に貢献
国内のマスク不足が続く中、シャープがマスクの製造を開始するなど全くマスクに関係のない分野の企業もマスクの製造や販売に動き出しています。この動きは大企業だけでなく中小企業にも広がっており、様々なメーカーがマスクを作り始めています。さすがはものづくり大国、日本。いくつか見ていきましょう。
まずは長野県のニット工場が作ったマスク。本当に着け心地が良さそうで一度試してみたくなります。
わたくしの実家のニット工場がマスクを作り始めました。普段ハイブランドの衣類に使うような編み地を使っていて、上質な編み地はそれだけでかわいいね…本当に…。ハイゲージの編みは肌触りなめらか、抗菌糸を使っています 見てくれ https://t.co/hdpba9LgmS pic.twitter.com/6nYxDTqYuu
— tukifune (@tukifune) April 23, 2020
次に徳島県の足袋屋さんが作ったマスク。最近陸王を読んだのでなんだか胸が熱くなりますね…
地場産業である日本の足袋工場で、足袋の生地を用いたマスクを作りました。耳掛け部分は靴下の製造工程で出る端材を使用しています。生地には制菌加工を施しており、何回洗っても効力が持続します。下記URLからご購入いただけます。一人でも多くの人に届いてほしい。https://t.co/1TPhiv3mx6 pic.twitter.com/96UJvdw2FF
— Takuya Higuchi (@taido1212) April 25, 2020
さらには京都の畳店が考案した畳マスク。作り方をYouTubeで公開し、全国の畳店に無償配布を呼び掛けています。
畳職人さん、ファイト!
ーーーーー
イグサのござで「畳マスク」 天然の抗菌素材、畳店4代目考案「無償で配ろう」と呼び掛け | 京都新聞 https://t.co/03aObVznXB— 西陣 岡本 【公式】 (@okamotoorimono) April 18, 2020
畳マスクのように作り方を公開する動きは企業に限らず全世界の様々な団体やクリエイターなどの個人も行っています。個人的にいいな!と思ったのがポーランドのアートスクールが発信しているキッチンペーパーを使ったマスクの折り方。けっこう大変ですが手作りとは思えないクオリティでいざという時には役に立ちそうです。
Jednorazowa maseczka ochronna. Do wyrzucenia po każdym użyciu.Projekt – dr hab. Anna Myczkowska-SzczerskaPamiętajmy, takie maseczki są ochroną doraźną! Zapobiegają dotykaniu twarzy i ograniczają transmisję kropelek. 😷😊Oprawa filmu Dawid Kozlowski
Wydział Form Przemysłowych ASP w Krakowieさんの投稿 2020年4月5日日曜日
マスクではないですが、日本のデザイナー太刀川英輔さんが考案したクリアファイルで作るフェイスシールドも簡単にできて防御力高めです。クリアファイルって大体デザインが気に入って購入するので、無地のものは自宅にはなかなかないというのはありますが…
A4クリアファイルから数十秒でつくれるフェイスシールドを開発しました。(現時点ではおそらく)最も安価かつ現場でも用意できる実用的なシールドと考えています。PDFで型紙が無料ダウンロード可能です。世界中の医療現場の方への感謝と、心からの応援を。 #PANDAID pic.twitter.com/EK2tlIiVHY
— 太刀川英輔/NOSIGNER (@_NOSIGNER) April 20, 2020
こうして自分たちが今できることを率先して実践する姿をみていると、なんだか勇気が湧いてきますね。
140年の時を経て令和でバズるアマビエ様
コロナウイルスに関する話題で最も流行を予測できなかったもの、それは「アマビエ」ではないでしょうか。
アマビエは江戸時代の文献に記された妖怪で「私は海中に住むアマビエと申すもの。今年から6年間は諸国で豊作が続くが、病も流行する。早々に私の姿を写して人々に見せよ」と告げて海に消えていったと伝えられています。下記のツイートがバズったことがきっかけでSNS上で大流行しています。
アマビエは、江戸時代に肥後国に現れたとされる半人半魚で「もし疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と言って海へ消えたと伝えられているそうです。
というわけで、コロナ終息祈願!と、素敵な絵師さんたちが #アマビエ の姿を!!←タグで是非とも拝んでください! pic.twitter.com/s2XNBdSh8h
— 妖店百貨展 (@youmisedori) March 3, 2020
多くの漫画家やイラストレーターによって描かれるのはもちろん、それ以外にも様々なモノとなり140年の時を経て令和の世に姿を現しています。
南部鉄器アマビエ 試作一発目。
金型調整したあとに、金曜日に再トライ。 pic.twitter.com/8XtAsiXJUb— 菊地海人@南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) April 14, 2020
こちらのハッシュタグを教えていただきました。
西陣織のアマビエ様です。#みんなのアマビエ #西陣織 #アマビエ #絹織物 pic.twitter.com/ErEuEmcanL— 西陣 岡本 【公式】 (@okamotoorimono) April 2, 2020
無事息災#アマビエ #切り絵 pic.twitter.com/IKxguCjaPu
— 切り絵作家 大橋 忍 (@ubonihs) April 13, 2020
和菓子職人の妻が作った食べれる『アマビエ様』
秋田の「かおる堂」で今日から販売スタートです。彡(・Θ・)ノ『ワタシの姿を描いた菓子を人々は早々に食せよ!』
重苦しい雰囲気を可愛い和菓子で美味しく吹き飛ばしましょう!
かおる堂 https://t.co/jSOjQE7arZ pic.twitter.com/kN9Kh2zAHW
— 伊藤茂之@CGとXR制作プロダクション㈱ゼロニウム代表 (@sigzero) April 12, 2020
アマビエ「疫病が流行るとき、私をティーバッグにして飲みなさい。そしてそれをTwitterに上げなさい。」
この状況の中懸命に働いてくださっている医療従事者の皆様やインフラを支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。少しでも早く収束しますように。
弊社なりのやり方でお姿を広めます。 pic.twitter.com/khvjacNhlW— オーシャン-ティーバッグ (@ocean_teabag) March 30, 2020
南部鉄器に西陣織、切り絵に和菓子、ティーバッグ…もはや何でもありの様相を呈していますが、急に人気になって一番驚いているのはアマビエ自身ではないでしょうか。ついには本まで発売されるようです。
【予約開始】ツイッターで募ったアマビエ様を収めた『みんなのアマビエ』が本になります! 疫病退散の祈りをこめて投稿された作品を緊急出版。水木しげる先生や西原理恵子先生他のイラストから彫刻、陶芸、ガラス、あみぐるみ…と様々なアマビエ様87作品を掲載しています。https://t.co/eOdOtNNPQ4 pic.twitter.com/EC6nX2IjSd
— 「みんなのアマビエ」編集部 (@amabie_fusosha) April 15, 2020
アマビエを使った作品を発信している方々はみんなを楽しませたい!という気持ちで発信している人ばかりなので投稿を見ているとほっこりと楽しい気持ちになりますね。ありがとうアマビエ!
今がアイデアの絞りどころ!コロナから生まれた広告事例
最後は、モノに限らずコロナウイルスで制約が多い状況の中でも上手に発信を行っている広告事例をご紹介します。
まずはこれまでも青春をテーマに優れたクリエイティブを数多く作ってきたポカリスエットのCM。学校が休校となり直接会えない状況を自撮りの演出で巧みに乗り切っていて、まさにピンチをチャンスに変えた事例です。
この動画は間違いなく歴史に残る。かつてのリリスク縦型MVのように時代の転換点にはそれまで無かった新しい表現が生まれる。コロナで大規模な撮影が出来ない中で自撮りでやりきったポカリの動画は今この瞬間を捉え切っていて、僕らにどんな言葉よりも前に進む勇気をくれる。https://t.co/0Cua9BwGYr pic.twitter.com/4hj0j0VdWx
— 明石ガクト ONE MEDIA (@gakuto_akashi) April 14, 2020
メイキング含めた完全版の動画はこちら。感動的なのでぜひ見てみてください。
次は100%天然素材の除菌抗菌液『クリアンスEX』の販売を行うクリア電子が立ち上げたプロジェクト『#SafeHandFish』
イベントの中止などで大量に余ってしまったお弁当用の醤油さしに除菌液を詰めてデリバリー・テイクアウト業態の飲食店へ無償で提供。この取り組み自体は無償の提供ですが、「クリアンスEX」という商品名の認知拡大につながるPR施策になっています。
お弁当でおなじみの醤油さしが「ケータイする除菌」になり、コロナ対策のシンボルに #SafeHandFish プロジェクト https://t.co/6yV72R8koe 除菌液の販売会社が醤油さしメーカーと協働で「魚型の醤油さし」に除菌液を充填しケータリングでお届け! pic.twitter.com/NALVen8rnJ
— Tak(たけ) @『いちばんやさしい美術鑑賞』 (@taktwi) April 20, 2020
外出自粛で街に人がいない状況のため打撃を受けているOOH広告ですが、その流れを上手く利用したのが渋谷109に掲示されたアイドリッシュセブンのこの広告。あえて「#HomeTimeTogether」という文字だけを載せることで話題になっています。
この広告の意味を説明すると #アイドリッシュセブン というコンテンツが キャラクターを一切出さずに、わかる人にだけわかる最低限のデザインを施したうえで「お家にいようね」というメッセージを1300万円かけて訴えてるということです。 #アイナナ pic.twitter.com/NEPrQyiUob
— エトウタカヒト (@E_to_H) April 23, 2020
広告効果を狙ったものではなく真摯に「お家にいようね」と訴えているのだとは思いますが、こうやってSNSで話題となりイメージアップにつながるのも今の時代ならではの現象です。まさにバズモノ!
最後は、広告ではありませんが、台湾の複数の企業が参加した心温まる取り組みをご紹介。
台湾ではIT技術を駆使して国民がマスクを入手できるシステムが整っていますが、国から配給されるマスクの色はランダムで、青や緑やオレンジ、ピンク、ヒョウ柄などが混ざっているそうです。そんななか、男の子がピンクのマスクをつけて学校に行ったらからかわれたという話が新型コロナウイルス政府対策本部の耳に入り、閣僚や国会議員が自らピンクのマスクをつけはじめ、企業がロゴをピンクに変えたりするという素敵な動きが広がっています。
日本でもおなじみの企業ロゴがピンクに染まっていますね。
台湾のSNSアカウントのロゴが軒並みピンクになっていて不思議に思っていたら、「マスクがピンク色でからかわれた男の子」のために政府、企業、著名人、一般人までみんな一斉にピンクカラーアクションをしてるらしい🎀
やさしい世界…!!( ; ; )✨#ColorHasNoGender pic.twitter.com/ECBCOXgmXC— 越前菜都子🦢illustrator (@natsukoechizen) April 16, 2020
台湾はデジタル担当大臣がトランスジェンダーだったりとLGBTに対する取り組みに先進的な土壌があり、だからこそ国中にこのような活動が広まったのでしょう。ギスギスした話題も多い中でこのような取り組みを目にするとそれだけ嬉しい気持ちになります。
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というわけで様々な企業やクリエイターの取り組みを紹介してきました。まだまだ出来ることはたくさんありますね。
先日、絵本作家の五味太郎さんが寄せたコラムが話題になっていました。これを読むと今こそ「考えなくちゃいけない」と強く感じます。
絵本作家五味太郎さんの言葉がすごい
前半の子ども観は秀逸 pic.twitter.com/18Omq6oxhI— めがね旦那@小学校教員 (@megane654321) April 14, 2020
先行きが見えず不安になることもありますが、世間で頑張るみんなからエールをもらいつつ、前向きに乗り切っていきましょう!
それではまた来月!
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