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福袋は企業メッセージ!?Mono目線でみた福袋2020

こんにちは。BuzzMono研究員の今泉です。

皆さま明けましておめでとうございます!!

…新年1発目の更新なので言ってみましたがもう年が明けて半月以上経っています。。年明けなかなかエンジンがかからずこのタイミングの更新になってしまいました。正月休み恐るべし…

さて、既に正月が過去の思い出となりつつありますが、今回はMono目線で面白かった、話題になった福袋を取り上げてみたいと思います。以前は福袋といえばアパレル系が主流でしたが、今やアパレルに限らず様々な企業が福袋を販売しており、福袋だけの限定グッズが手に入ることも珍しくありません。

それでは早速どうぞ!

■外食チェーンの福袋がアツい!!

今年話題となっていた福袋といえばやっぱりマクドナルドの福袋です。3,000円なのに3,270円分の商品引換券が入っている時点で既に元が取れるのですが、注目はここでしか手に入らない限定グッズです。

アパレルブランド「niko and…」とコラボしたグッズがたくさん詰まっています。唐突なniko and…コラボに最初に見たときはなぜ…と思いましたが、マクドナルドといえばスマイル0円、だからニコアンドってことなのでしょうか…

アパレルブランドと組んでいるだけあってとてもおしゃれな“アメリカンヴィンテージ”デザインのアイテムが揃っています。マクドナルドの創成期のロゴマークや初代マスコットキャラクター“SPEEDEE(スピーディー)”がモチーフになっているようです。ドナルドの前にそんなキャラクターがいたのね。

そして、この福袋の中で一番話題になっていたのが、ポテト型のタイマーです。形だけでなく、ポテトが揚がった時に鳴るお馴染みのメロディーが流れます。

タイマーの音が流れるだけの動画で18.4万いいね、4.7万リツイート越え。この音を聞いて「マックのポテトだ!!」と認識できる人の多さを物語っています。CMとかじゃなくて店内の、しかも調理場で流れる音なのにこの認知度の高さって本当にすごいです。実はポテトが食べたくなるように作られたサブリミナル音楽なのかな…

 

マクドナルドが異色のコラボで世間を賑わせた一方で、正統派のコラボで女子の心を鷲掴みにしたのがミスタードーナツ。昨年に引き続きポケモンとコラボした福袋を販売していました。

ポケモンは男女どちらにも人気のあるコンテンツですが、デザインやアイテムのチョイスを見ても完全に女子をターゲットにしてきています。価格帯は1,100円、2,200円、3,300円の3パターンがありましたが、全種類ともほぼ福袋の金額と同額のドーナツ券が付いてくるので、間違いなくお得です。さっきのマクドナルドと言い、お得感のバロメーターが完全にぶっ壊れています。

個人的にめちゃめちゃささったのがブランケットのデザインです。

マジで可愛すぎ…語彙力が失われるのも納得です。

 

毎年大人気で最近は全て抽選方式で販売しているスターバックスの福袋は、今年もコラボには目も暮れず自社のブランド力を全面に押し出した内容で勝負していました。

中身はトートバッグ、レジャーシート、タンブラー、コーヒー2種、クリップ、ドリンクチケット6枚の6アイテムが基本。ただのクリップなのにここまでおしゃれ感が出せるのはスタバだからなせる技で流石です。

トートバッグやレジャーシートもちゃんと作りこんでいていわゆるノベルティといったペラペラなものではありません。

レジャーシートは季節的にちょっと…という意見も見られましたが、このクオリティなら使う機会は間違いなくありそうです。

 

あとあと、そこまで話題にはなっていなかったけど鎌倉パスタでやっていたサンリオコラボの福袋もオリジナルプレートのデザインが最高なので見て…サンリオキャラクターはもちろん、サンリオタッチで描かれたパスタがめちゃ良いです…

 

■しのぎを削るカフェ各社の福袋

先ほどスタバの福袋を紹介しましたが、これに続けとばかりに今や多くのカフェチェーンが福袋を販売しています。各社コーヒー豆やタンブラーなどはカフェの定番アイテムとして福袋封入率が高いですが、それ以外にバッグの採用率も高め。福袋の袋自体にバッグを使っているところも多いようです。

そしてこのバッグたちがMono的に良いものばかりに見えたので紹介させてください。各社ともしっかり作りこんでいます。

まずはコメダ珈琲

タータンチェック柄のエコバッグと小さめトートバッグが付いています。トートバッグは裏地もロゴマークのデザイン入りでこだわっています。外側にロゴが大きくのっていると普段使いしにくかったりもしますが、裏地なら問題なし。しっかりユーザーの使い勝手が考えられたアイテムです。

 

次はエクセルシオールカフェ。こちらは北欧デザインライフスタイルブランドkippisとコラボしています。

このランチトートバッグは機能性も抜群で、外側には表に3つ裏にもう1つの計4つ、内側にさらに4つ、合計8つのポケットが付いています。(仕様についてはhttps://rocketnews24.com/2019/12/26/1310318/を参照)

 

使い勝手で言えばタリーズの福袋のトートバッグも負けていません。

サイズ感もさることながら、スマホぴったりの外ポケットがついていたり、内側にはドリンクホルダーがあったりとあったら嬉しい機能が充実しています。場所や人を選ぶことなく使える無地のデザインもポイント高めです。

 

最後はカフェチェーンではないですがコーヒー繋がりで、こちらも毎年人気なカルディの福袋です。

いくつかの種類が販売されていましたが、それぞれに別々のバッグが付いています。

中身はカルディで売られている商品のお得な詰め合わせなので、このバッグ欲しさに購入しているという人も多数いました。カルディのバッグはおしゃれなだけじゃなく、頑丈さにも定評があり普段使いにもぴったりです。

さらに今年はエコバッグタイプの福袋もありました。

今年はレジ袋の廃止が本格的に開始されるため、こういったエコバッグの需要はまだまだ出てきそう。そこでどんなエコバッグを持つのか、我々のセンスが試される一年になりそうです…

 

■2020万円の福袋も多数…時代を写す福袋

池袋の東武百貨店で、現役ユーチューバーとYouTuberAcademyの講師からネットリテラシー、動画の企画・撮影・編集などを学ぶ「未来のYouTuber育成福袋 YouTuberと一緒に動画を作ろう!」(1万円、定員10人)が発売されるなど、時代が反映された福袋も存在します。

2020年ということで、2,020円…ではなく2,020万円の福袋も全国の百貨店を中心に発売されたようです。時計、バッグ、ジュエリーなど高額商品を詰め合わせたものだけでなく、超ハイエンドオーディオや盆栽まで。

こういうのをポーンと買える大金持ちがいるところにはいるんでしょうね…

ここまで高額ではないものの、ネットで話題になっていたのがこちら。

すみだ水族館が純金製のチンアナゴを111万円で福袋販売していました。2020年のキリの良さと東京オリンピック・パラリンピック開催というお祭り感が相まって、こういうおめでたい企画が増えそうな一年です。

その他、SNSでメーカーがRT福袋キャンペーンを実施しているのも散見されました。実店舗を持たない企業もこのような形で福袋商戦に参戦できるのが、SNSが浸透したこの時代だからこそですね。

 

というわけで今年の福袋商戦をMono観点からダイジェストでお伝えしました。

こうしてみると福袋は売上どうこうというよりも消費者に対するアピールやファン創出の意味合いが強いんだなと感じました。年が変わったタイミングだからこそ、消費者としても「今年は●●を使ってみようかな」という感じで、これまでとは違う消費行動やブランドスイッチをしやすい時期なのかもしれません。

正月休みで気が緩んでいる時を狙って差し込まれる福袋という名の企業メッセージにこれからも注目していきます。

それではまた!

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